
タイトルに「ゴースト」が付く映画は?と聞かれたら、デミ・ムーアの顔よりも先に、なぜか「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の映像が頭に浮かぶ私でしたが(ヲタではございません、はい)、今後はもう「ゴースト」と聞いたら、この二人の女の子のカラフルなファッションとワガママな日常しか浮かばないでしょう。
「ゴーストワールド」(GHOST WORLD)
お洒落で漫画を描くのが好きなイーニド(ソーラ・バーチ)と美人でクールなレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。
二人は高校を卒業したものの、進路も決めず好き勝手にフラフラしている毎日。 ある日、新聞の出会い系広告欄に投稿していた中年男シーモア(スティーヴ・ブシェミ)をダイナーに呼び出し、待ちぼうけを食らう姿を陰から覗いて面白がる二人。が、なぜか彼に興味を抱いたイーニドは、後日、ブルースの中古レコードのガレージセールをするシーモアを訪ねて親しくなっていく。
一方、しっかりバイトも始めて、自活をしようとするレベッカとは次第に温度差が生じていき・・・。
スカーレット・ヨハンソンもまだ小悪魔系でブレイクする前の2001年の作品ですが、公開当時のキャッチコピーが「ダメに生きる」だったのも納得。とてもスパイスの効いた「うらぶれた“裏”青春モノ」。
アメリカの青春モノというと、金髪のチアリーダーやらダンスパーティやら、作ったようにキラキラしたイメージが強いのですが、この映画の世界観は「R25」か、はたまた「SPA!」的。B級好きにはたまらない濃すぎるキャラ満載、音楽もファッションもポップでなかなかです。この映画はこんな方にオススメします:
1.ファッションは裏原系、古着が大好きっ!という18歳〜23歳の女の子
2.「“青春=キラキラと輝く時期”なんて幻想。ホントはイタくて鬱屈としたものでしょう?」って思う人
3.「一緒に盛り上がろうよ!」的な熱いベタな人と一緒にいると、妙にテンションが下がってしまう自分に気づいてしまう人
4.好きなことだけをして、一生フラフラ生きていちゃダメなのかな?と真剣に思ったことがある人
5.
「スパニッシュ・アパートメント」のような、若者達のダラダラした日常を綴った映画が結構好きな人
6.スティーヴ・ブシェミが出ているなら、間違いなくヒネリがあると期待できる人
7.「ハイ・フィデリティ」では主役のジョン・キューザック以上に、ジャック・ブラックのような濃い脇キャラがツボだった人
主人公二人のうち、現実にいつまでも適応せずに、「みんなイケてない」「つまんない奴等ばっか」と文句ばかり言って取り残されていくイーニドよりも、不満を持ちつつもそれなりに社会生活に折り合いをつけていくレベッカの方が、案外、自分には近い気がしました。とはいえ、イーニドが「世の中の大半の人はビッグ・マックとナイキで満足なのよっ。でもあたしは違うの!」と言うセリフには、うんうん、なるほどと思いきり共感。
「多数決で決まった」的な価値観って確かに脱力します。
この作品は結末の解釈もかなり意見が分かれているようです。
「どう分かれているんだ?」と気になった方は、今晩は帰宅前に必ずツタヤに寄りましょう。
イラストはイーニドとレベッカが仁王立ちしている姿です。
映画の中でこの二人、本当に色気の無い仁王立ちで無表情なところが、なかなか笑えました。
RAYさんのレスを読んで、こちらにもコメントしたくなりました。笑
僕はこの頃のスカーレット・ヨハンソンがいちばん好きだったのかもしれないなと、
記事を読んでいて、ふと思いました。
僕は友人カップルと3人で一緒に映画館で観たんですが、
観終わった直後は3人とも開口一番、『訳解らへん!』という言葉でした。
当時の鑑賞記録にも、やや不満めいたことを書いています。
でも、日が流れていく内に、
あの世界観にすっかり自分がハマっていたことに気づきましたね。
イーニドがキャットウーマンのマスクをつけて踊っている時に
流れている曲とフリが当時、ツボでした。
あとは…イーニドとレベッカの同級生の女子が口にする、
『Congratulations!!』の指の仕草にハマってしまい、真似とかしてましたね。笑
結末についてはネタバレになっちゃいますが、
僕もポジティヴな解釈の方で、イーニドはあのバスに乗って、
自分がもっとも自分らしく生きていける世界へ旅立ったのだと思いました。
それはもしかしたら【この世:レベッカが生きている世界】では
イーニドが亡くなったということを示唆しているのかもしれませんが。