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ジョニー・デップとサマンサ・モートン「リバティーン」と聞いたら「ズ」をつけたくなって、カールとピートの顔が浮かんでくる方、あなたは真正UKロックファンです。
でもこちらは音楽ではなく、ジョニー・デップが実在した世紀の背徳者を演じた映画の紹介です:

「リバティーン」(The Libertine)

1660年代、王政復古の英国。国王の親族の面前で堂々とワイセツな詩を朗読し、国王チャールズ2世(ジョン・マルコヴィッチ)の怒りを買い幽閉されていたロチェスター伯爵こと詩人のジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)。 恩赦により3ヶ月ぶりにロンドンに戻った途端、娼婦をはべらせ、酒浸り、と放蕩三昧。
そんな中、ジョンは訪れた芝居小屋で観客のブーイングを浴びていた若手女優エリザベス・バリー(サマンサ・モートン)に心惹かれる。
秘めた才能を開花させたいと、ジョンはエリザベスに自ら演技指導を申し出る。
やがてエリザベスも「危険な男」と分かっていながらも、情熱的なジョンの虜となっていくが・・・。

一言で言うと貴族版「アナーキー・イン・ザ・UK」。はたまた英国版「好色一代男」。
村上春樹的に言えば「ノルウェイの森」の「永沢先輩」をさらに厄介にしたような感じでしょうか?
「神など信じない」と平気で言ってのけて、悪徳と退廃を極める主人公のその様は“I’m an Anti-Christ!”と歌い叫ぶピストルズのジョニー・ロットンも真っ青という感じ。
国王に「私にとってのシェークスピアとなれ」と言わせた程の詩人としての才能、美貌に恵まれながら、お下劣な言動と色欲で破滅の道へと堕ちていく究極の「だめんず」も、ジョニー・デップが演じるとただの変人では終わらないところがさすが。この映画はこんな方にオススメです:

1.ジョニー・デップは大作映画で某海賊を演じる時より、ミニシアター系やB級映画で独特の個性を発揮している時の方が好きな人
2.ケイト・ブランシェットの「エリザベス」のような、英国貴族物に関心がある人
3.ディカプリオが天才詩人ランボーを演じた「太陽と月に背いて」も好きな人
4.ジョニー・デップのファンなのに、なぜか本作未見の人(今すぐ観ましょう!)
5.「CODE 46」を観て、サマンサ・モートンが可愛いのかブサイクなのか判定しかねた人 (わたし的にはフシギな魅力があって買いです)
6.破滅型の男性が主人公の映画は意外とストライクという人(特に女性)
7.人間の暗部、醜悪な部分に焦点を当てた映画もたまには観たい人

ジョニー・デップ扮する放蕩男が、なぜかスレていないドンくさいサマンサ・モートン扮する新人女優に惹かれて、自分が魅惑的な大女優に育て上げたい!と思うところは、ある意味「若紫症候群」ですね。
(※「源氏物語」で光源氏が最愛の義母に似た面影の少女「若紫」に惹かれ、少女の頃から目をかけ、自分好みの女性に育てあげるというエピソードがあります。)
つまり、本能に従い女遊びをし尽くしてきた男性に限って、意外と心の奥底では真実の愛や母性を女性に対して強く求めていたり。それを見透かされる前に、悪びれた言動をしてしまうアマノジャクという感じでしょうか?

ジョニー・デップの演技が120%堪能できますので、ファン必見です。
WOWOWで今月27日(金)深夜2:00〜放映されますので、WOWOW会員の方も要チェックで!
→ http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/019973001V1.html

イラストはジョニー・デップとサマンサ・モートンを描いてみました。
ジョニー・デップの映画はほとんど制覇しているのに、イラストは意外にも初トライでした。




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映画評「リバティーン」

☆☆☆★(7点/10点満点中)2004年イギリス映画 監督ローレンス・ダンモアネタバレあり

リバティーン

  17世紀のイギリスにおいて国王チャールズ二世(ジョン・マルコヴィッチ)の寵愛を受けたロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)は、露骨な性描写の政府批判の詩を詠んだ為、国王から追放されていたが、恩赦を受けロンドンへ戻ってきた。 その才能は誰も....

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