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TOP > マイナー志向映画紹介 > 「パリ、ジュテーム」

パリ、ジュテームサイト公開後、私にとっては初記事となる今回は、このサイト名「SKETCHES」にぴったりな、様々な人の”人生のスケッチ”が描かれた素敵な映画を紹介します。

「パリ、ジュテーム」(Paris Je t’aime)

パリの18箇所の地区を舞台に、18人の監督が1話をなんと5分で描いた人間模様のオムニバス。参加監督はコーエン兄弟、ガス・ヴァン・サント、アレクサンダー・ペインなどツワモノ揃い。 といっても、18名の名前を連ねても、よっぽどの映画マニアか記憶力の良過ぎる人でない限り「誰、それ?」って感じでしょうか?

でもこの18名の監督の作品郡を「死ぬまでにしたい10のこと」「パフューム ある人殺しの物語」「CUBE」「モーターサイクル・ダイアリーズ」・・・と並べてみれば、ピンと来る方も多いかもしれません。ナタリー・ポートマン、ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、スティーブ・ブシェミら、出演陣もなかなかのラインナップ。

一番好きな映画のテーマ「平凡な人のどうってことのない日常にも、少しだけ特別な、ささやかなドラマが必ずある」・・・をまさに凝縮したようなこの作品は、こんな方にオススメです:

1.人間観察が大好きな人とペーソスを好む方
2.ジム・ジャームッシュの作品では「ナイト・オン・ザ・プラネット」が一番好きな人
3.そういえば「ラブ・アクチュアリー」なんかも嫌いじゃないかもって人
4.街の息遣いの感じられる等身大の作品に心惹かれる人
5.映画を見ているとヒーローやヒロインよりも、脇役のちょっとした人の方が妙に気になる人
6.パリが好きな人、まだ行ったことないけれども行ってみたい人

人生は「素敵な偶然」の積み重ねで成り立っているのかも?と思わせるような魅力的なストーリー満載のオムニバスに仕上がっています。
18話の中で特に気に入ったのは、「12区 バスティーユ」
愛が冷めかけたある中年夫婦の「ある出来事」を描いたこの作品の中で、夫のモノローグでこんなセリフが出てきます。
「私は妻のために、妻が好きな作家 ムラカミの“スプートニクの恋人”を読んであげた」
ここで読んであげる本が「スプートニク」というところが高ポイントですね。もしこれが「ねじまき鳥」だったら、妻は失踪してしまうかもしれません。また「国境の南、太陽の西」だったら、妻は夫には他に好きな人がいるんじゃないかしら?と疑念を持つかもしれません。
えー、意味不明な人は「村上春樹、国境の南、ねじまき鳥」で今すぐググりましょう!

イラストは「10区 フォブール・サン・ドニ」というお話の中の1シーン。ナタリー・ポートマンと盲目の青年のちょっと甘くて、少しだけ苦い恋愛を描いていて気に入りました。




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パリ、ジュテーム

 18人の映画監督達がパリを舞台に夢の短編を届けてくれました。 それぞれ5分という枠の中で、パリの各名所とも呼ばれる場所をモチーフに語られていくアンサンブル。 パリには、以前ちょっと旅行で行った事もあり、この場所は懐かしいなとか....

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文・イラスト:RAY
「RAY's Favorites」は、自作のイラストと共に、とっておきの音楽や映画についても”スケッチ”していくサイトです。
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