
村上春樹の「国境の南、太陽の西」は、主人公の「僕」が12歳の時に好きだった女性を気にかけながらも逢わずに年月が流れ、突然に30代で運命の再会をしてしまうという展開でした。
が、まさに「国境の南」的に、昔好きだったけどずっと忘れていたこのバンドの音に先月、再会してしまいました:
The La's "BBC in Session"
このアルバムは発売は先月の9/18でしたが、中身は旧譜のような形で、The La'sが87年〜90年にイギリスのBBC Radio4に出演した時の、あちこちの生音17曲を集めたライヴアルバムです。
ザ・ラーズは87年にデビューしたリヴァプール出身のギターバンド。 "There she goes"などの珠玉の名曲を生み出しながら、ヴォーカルのリー・メイヴァースとプロデューサーとの確執によりバンドはたった一枚のデビュー作"The La's"を90年に発表して空中分解。
昨年、突然にサマソニで再結成来日するまでは、隠遁者となっていたリー・メイヴァース。
その音ですが・・・今回、このBBCライヴの音を聴いて、刺さりに刺さってしまいました!ラーズの魅力は:
1. メロディーがどこまでも素直でシンプル
2. 60年代のバンドかと錯覚させるノスタルジー
3. メリハリの聴いた小気味良いギター 4. どこか切ない歌声
非常に聴きやすい音で、普段、洋楽をまったく聴かない人にも自信を持ってオススメできます。
いえ、この際だから「Snoozer」や「Rockin'on」のヘヴィー読者でやたらと音楽についてウンチク語りたがる人々にも、つべこべ言わず聴きましょうって言いたいですが!
映画に喩えると「ギルバート・グレイプ」を作ったラッセ・ハルストレム監督作品みたいな感じでしょうか。
シンプルなストーリーなのに、受け手の心に温かさと切なさを感じさせる、そんなところにかぶりを感じます。
ということで、このアルバムはこんな人に特にオススメです:
1. ややこしいセンスやスタイルを主張されるよりも、シンプルでストレートなものの方が刺さる人
2. ハルキストにバッシングされても「風の歌を聴け」が結構好きな人
3. Oasisの1stの中では意外と"Slide away"がマイベストな人
4. 最近のOcean Colour Scene、ポール・ウェラーのソロが特に好きな人
5. ビートルズではジョンよりもポール派だ!と声を大にして言いたい人
6. ギターを自分もやっていますって人
特に「6.ギターを自分もやっていますって人 」でラーズを聴いたことない方は今すぐタワレコへ!
Oasisがデビューした当時、ギャラガー兄は「The La'sが始めたことを継続したい」と公言していたので、Oasisファンの方には特に聴いてほしいかと。
イラストはThe La'sのノスタルジックな音のイメージに合わせて淡い感じに描いてみました。
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