
昨年の12月末、一年の最後に観た映画は、素敵な雑誌の編集者である友人、Kさんからチケットを頂いて観た、この映画でした:
「オーロラ」(Aurore)
踊ることを禁じられた王国に生まれながら、オーロラ姫は踊りが大好き。
父である王に叱られても、こっそりとお城の前の庭で舞い続ける毎日。
やがて、王国は財政難の危機に陥り、腹黒い側近の差し金で王は裕福な異国の王子とオーロラを政略結婚させるために、舞踏会を開く。 だが、オーロラは婿候補の王子達よりも、自分の肖像画を描く貧しい画家に心を奪われ・・・。
映画館には妙に首が長くて姿勢が良く、髪をアップにした細身の女性が多々見られ、恐らくバレエをやっている方達?この方達は映画館を出る時「素敵だったわぁ」と一様にうっとりされていた模様。
んー、でもバレエの知識も無い私が「素」の目で観ると、パリ オペラ座の一流バレエダンサーが美しく舞いまくってはいても、「映画」としてはツッコミどころ満載でした!すべてが単純でヒネリもスパイスもゼロ。
唐辛子とニンニクを入れずに作ってしまったペペロンチーノ状態。(←意味不明)
人から頂いたチケットでタダ観賞していながら恐縮ですが、Kさんから辛口のGOサインも頂いたので、今回はツッコミどころを検証すると:
1.オーロラ姫がなぜこんな画家に惹かれるのか、説得力ゼロ
→ 画家役の男性は有名なバレエダンサーらしいのですが、恋に落ちるまで一切踊らない上、結構オジサンでルックスもNG、描いた肖像画も平凡。つまりスパイダーマンに変身する前のトビー・マグワイア状態なので、「実はすごい奴」感がまったく伝わりません!
2.画家が雲の上で踊るシーンのセットが安っぽくて、アート感が低い
→ 昔の「ウルトラマン」に出てくるセット並の古臭さに円谷プロも真っ青。
3.腹黒い側近がヒネリの無い「いかにもただの悪役」、しかも踊らない
→ どうせなら、「黒オーロラ」的に、側近には「シザーハンズ」とかゴスなファッションをさせて、闇や暗黒面を感じさせるダンスシーンを!
4.オーロラ姫に求婚するジパンゴ(日本!)王国の王子が「我が国の舞を見せます」と言ってお披露目する踊りは、スキンヘッドに全身白塗りの気持ち悪い男女が怪しく踊る、前衛舞踏(ブトー)
→ これ、「西洋人の間違った日本理解」そのものでした。
こんな変態な踊りを見せられたらオーロラ姫で無くても、求婚拒否でしょう。
おとぎ話的な話は好きで期待していただけに、ちょっと残念な出来でした。
ここで、お詫びにKさんの雑誌のご紹介をさせて頂きます:
「アジア唯一の葉巻が在るライフスタイル提案誌〜HUMIDOR(ヒュミドール)〜」
→
http://www.humidor-magazine.com/ なんと880円、上質でこだわりのある「オトナの男」購読必須雑誌です。
この雑誌に似合うイメージの映画トップ5は
1.「スモーク」 2.「コーヒー&シガレッツ」 3.「冒険者たち」 4.「スティング」 5.「第三の男」
・・・こんな感じでしょうか?この5本のうち2本以上、好きだ!って男性は今すぐ、HUMIDORを要チェック。
どれも観たことないって男性が万が一いましたら、今すぐツタヤへ直行して下さい。(5本とも超オススメ)
イラストはオーロラ姫がお城の前で舞うシーンです。このシーンはとても可憐で可愛らしくてツボでした。
お返しができないので、ペタっと当該記事URLをペタっと貼り付けておきますです。^^
http://okapi.at.webry.info/200804/article_31.html
バレエ映画がなかなか観られない昨今なので、希少価値ということもあり、大甘採点を致しました。^^;
そもそもバレエ映画は、純ミュージカルもそうですが、お話はかなり出鱈目なもの(笑)が多くて、まあそれは折込済みで採点をします。お話は単純な方が本来この手には良いとも言えます。
不満点の弁護:
1.まあエトワールということなので、踊りが大事ということでしょうねえ。
2.舞台の感覚をそのまま伝えようとしたのでしょう。映画でそれが良いのか悪いのか難しいところですが。
舞台でももっとアート感がある? そうかもしれません。^^;
3.これは同感。特に踊らないのはいかんでしょうが、踊ることが禁止されている国という設定なんですよね。^^;
4.踊りとしては面白かったですけど、仰る通りです(苦笑)。