Primal Screamのアルバム紹介の際、バンドのイメージをファッションブランドに喩えるとOasisはフレッドペリーで、blurはBEAMSと書きましたが、さらに
Travisもブランドに当てはめてみると、変な個性を主張せず、いい意味で“普通”でナチュラル、素直な音作りが魅力である点からさしづめ無印良品といった印象。
それではColdplayをお題に挙げると・・・?
特にニューアルバムの印象からは意外と”ユニクロな感じ”。
分かりやすい楽曲(商品)構成、メディアやCMで上手に”仕掛けた”イメージ戦略でマス・ボリューム層を狙い成功している点、誰もが聴いている(持っている)のに堂々と好きだと言うにはちょっと躊躇させる要素がある点が近い気がします。
ということで、今回はそんなColdplayの新譜を紹介:
Coldplay ”Viva La Vida Or Death And All His Friends”
全世界で1,000万枚以上を売り上げた前作”X&Y”から3年ぶり通算4枚目の新作。 プロデューサーにはついにあのブライアン・イーノを迎えた本作は、こんな方にオススメです:
1.iPod+iTunesのCMを観て、「この人達、誰?」と気になったColplay初心者の方
2.“ロック”な音より”ポップス“寄りでキャッチーな音の方がお好みの人
3.
U2は初期の作品よりも、最近のアルバムの方がストライクな人
4.壮大なスケール感があるドラマティックなサウンドが刺さる人
5.シンプルなギターロックよりも、ストリングスなどを多用したシンフォニックな演奏が好きな人
6.Coldplayの過去3作のうち、特に1stと2ndのインディーっぽい印象がイマヒトツ、ピンと来なかった人
7.Coldplayのライヴは観たことがないので、サマソニでチェックしてみようかな?と思案中の方
本国UKでも、またUS、日本でも軒並み好セールスの本作は、アルバム全体の統一感もあり完成度も高く、相対評価という観点では文字通り成功作だと思います。
ただ、絶対評価という観点からすると、私にはどこかピンと来ないアルバムでした。
なぜなら、やや過剰なアレンジと演出過多の印象を受ける曲が多く、U2の“With Or Without You”的な世界の飽和状態に、ちょっとお腹いっぱいになってしまったから。
または「この曲を永遠に脳内オートリピートしたい」的な曲が今回は見つからなかったからかもしれません。
1stでは”Yellow“、2ndでは”Warning Sign“がそれに当たり、これらの曲を存分に聴かせてくれた
2006年の武道館でのライヴではすっかり心をワシ掴みされたのですが・・・。
聴いたタイミングも悪かったのかもしれません。同時期に
R.E.M.、
コステロ、
ポール・ウェラーと揃いも揃って50歳前後の素敵なオヤジーズ、もといベテラン勢の洗いざらいのシンプルな、聴いた途端に疾走したくなるような“ロック”な音満載の新譜に漏れなく刺さっていた矢先に、Coldplayを聴いてしまったので、それはまるでいくらユニクロで手の込んだデニムを出されても、ジーンズといえばやっぱりリーバイスの501だ!的な気分になってしまったかのような。(← 意味不明ですね、はい)
でもまとまりもあり、非常に聴きやすいアルバムですので、オススメ項目の特に「1」に該当する方はぜひアルバムもチェックしてみて下さい。
イラストはクリス・マーティンがお約束のポーズで歌い上げている姿を絵にしてみました。
なるほど!!「ユニクロ」かあ。妙に納得してしまいました!
私はCOLDPLAYのこの“過剰さ”こそが,彼らの武器だと思っていますので,今作の自意識過剰っぷりには,ある意味アッパレを送りたいです(笑)。
こういう盲目的なまでに突き進むバンドって,最近いないですからね。「ビバ!俺!」って感じです(笑)。