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「スルース」(SLEUTH)英国を代表する映画監督、役者のケネス・ブラナー。
彼の作品でなんと言っても好きなのは「ハムレット」。
タイタニック女優から、KULA SHAKERのクリスピアン・ミルズのお祖父さん(=名優ジョン・ミルズ)まで出演という豪華キャストの上、2時間以上の映画は漏れなく飽きてしまいやすい私でも、その長さが気にならないくらい凝りに凝った4時間3分の超長編大作。

そんなケネス・ブラナーの新作映画を、公開初日に銀座まで遠出して観てきましたので紹介します:

「スルース」(SLEUTH) → 公式サイト http://www.sleuth.jp/

ロンドン郊外のスタイリッシュな豪邸に住む、ベストセラー推理小説家のワイク(マイケル・ケイン)。 ある日、彼の妻マギーの愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がワイクを訪ねてくる。
「あなたの奥さんが愛しているのは僕だ。彼女との離婚に合意してほしい。」と強気な申し出をするティンドルに、ワイクはこの家の金庫に隠された高価なネックレスをティンドルに盗み出してほしいと、妙な提案をする。
この提案こそが二人の男のプライド、虚栄心、嫉妬が交錯する“ゲーム”の幕開けだった・・・。

72年の傑作ミステリー映画「探偵<スルース>」のリメイクだそうですが、オリジナルは未見です。
この映画、予告編を映画館で観た時には「ん、面白そう!絶対観たい!」と心に決めてとても楽しみにしていたのですが・・・正直、観終わった瞬間の感想は「で?」でした。

メディア上の映画レビューでは軒並み高評価を得そうな予感がしますので、単に自分の好みに合わなかっただけかもしれません。
「それは知性と理性が勝敗を決める究極のゲーム」「男の嫉妬は世界を滅ぼす」・・・と電車の中吊り広告並のコピーが踊る本作はこんな方にオススメ。

1.舞台劇のようにセリフの一つ一つを重視した小作品が好きな人
2.ダンテの「神曲」なんかに興味がある人
3.人間の心の醜悪な部分、たとえば虚栄心、嫉妬心、傲慢さ、尊大さなどに焦点を当てた心理ドラマが好きな人
4.ミヒャエル・ハネケ監督作品、「隠された記憶」「ピアニスト」あたりが刺さった人
5.「あるスキャンダルの覚え書き」もハマった人

凝った映像とセリフ、主演二人の演技対決・・・と確かに完成度は高い作品です。

男性同士の対立構図による心理戦というと思い浮かぶのは
「インファナル・アフェア」のトニー・レオンとアンディ・ラウ、
「MONSTER」の天馬先生とヨハン、「デスノート」のLと夜神月
・・・とどれも好きなのですが、考えてみるとすべて“善 vs 悪”の構図。

ところが今回のジュード・ロウ vs マイケル・ケインはどちらも“悪”、けれども“完全なる悪”ではなく、どちらも結局のところ“寂しい男”という点に、なんだかノレない気分を感じてしまったのは、私が最近お疲れモードだからかもしれません。
村上春樹的に言えば、五反田くんとワタヤノボルが一つの小説に登場して対立してしまったみたいな構図でしょうか?(意味不明な方は「村上春樹 ダンス・ダンス・ダンス ねじまき鳥」でググりましょう)

イラストはジュード・ロウとマイケル・ケインのガチンコな様子を絵にしてみました。


sally

RAYさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
RAYさんの「で?」というのも分かる気がしますー^^
私は舞台劇のような会話劇が割りと好きなので、
脚本の上手さというのは充分感じるのですが、
着地点がイマイチすっきりしなかったかな、という感じでした。
純粋なミステリーとして楽しめた方が良かったかも。
ところでRAYさんも『ガタカ』お好きだそうで、嬉しいです♪
また共通点ですね(笑)


RAY

>sallyさん

こちらこそコメント&TBありがとうございます!
どうもこの映画、絶賛する気満々で観に行ったせいもあって、期待が大き過ぎて「で?」と思ってしまったのかもしれません。
それとsallyさんのコメントの通り、舞台劇っぽいという点もノレなかった一因かも?
実は私は世間的にかなり評価の高かった「ドッグヴィル」も床に白チョーク引いた舞台劇風の演出に、撃沈してしまったので(苦笑)

「ガタカ」は「好きな映画ランキング」を並べたら、ジャンル別でなく総合でもベスト10入りするくらい好きな作品ですよ☆ほんと、趣味かぶりますネ!




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スルース

英国を代表する俳優ケインとロウの二人芝居で魅せる作品は、男のエゴがむき出しで興味深い。初老の推理小説家と彼の妻の浮気相手が、屋敷の中で壮絶な心理戦を繰り広げる。ほとんど演劇を見ているのと同じ空間は、映画的広がりは感じないのだが、この作品ではそれは欠点で...

スルース

【映画的カリスマ指数】★★★★★  ニヒルvsサイコパス・・・色気の狂人ガチンコ勝負  

スルース

Sleuth 初老の推理作家のモダンな邸宅に、ひとりの若い男が訪れる。このリアルな心理戦の主導権を握るのは果たしてどちら? 72年にも映画化されたアンソニー・シェイファーの戯曲をケネス・ブラナーがリメイク。たった二人によるスリリングな会話劇。

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