
近頃、再結成ブームなようで、ついにピストルズだけでなくツェッペリンまで復活するそうですが、再結成って、なんだか「初恋の人は想い出の中で美しいまま咲いていればいい」的な心境を台無しにする試みで、あまり好きではありません。
そう言いながらポリスの再結成は何よりも琴線に触れてしまい、2月の来日を心待ちにする私です。
ということで、来日前に予習したい方、特にUKロック好きでありながら、ポリスの音楽はよく知らないという不届き者、もとい、ポリス初心者の方に、オリジナルアルバム5枚を一気に紹介します:
★"Outlandos d'Amour" (アウトランドス・ダムール):1978年シングルカットされた"Roxanne""Can't Stand Losing You"の2曲とも、売春婦、自殺と曲のテーマが過激であるという理由からイギリスBBCラジオでは放送禁止になった、いわくつきのデビュー盤。 いわゆるパンク・ムーブメントに乗ってデビューしたポリスですが、実はこの時点でスティングは27歳、ましてやギタリストのアンディ・サマーズなんて36歳。
「どこがパンクやねん!」な年齢と、上手過ぎる演奏力をオブラートに包み、パンク色とビート感を前面に出した本作はこんな方にオススメです:
1.シンプルで硬派なビートとドライヴ感を体感できる音が大好物な人
2.アクモンの1stでは"I bet you look good on the dance floor"がお気に入りの方
このアルバムの中で私が特に曲・詞ともに大好きな曲は"So Lonely"。
この曲のPVはなんと日本の都営浅草線の地下鉄電車内で撮影されており、B級っぽさが刺さります。
PVはこちら → "So Lonely"★"Reggatta de Blanc" (白いレガッタ):1979年ポリスのアルバムは全アルバム、捨て曲無しの名盤ですが、その中でもわたし的にイチオシなのがこの2作目。
レゲエとパンクの絶妙な絡み具合、知的でヒネリの効いた歌詞はまったく時代を感じさせないクールさ。
ロッキン・オンの「ロック名詞選100」にもセレクトされた"Message in a Bottle"をはじめ、"It's Alright for You""Walking on the Moon"など、どの曲も「カッコ良過ぎ」、この一言に尽きます。
余談ですが、当サイトに検索で「Message in a Bottle 歌詞 日本語訳」なんてキーワードで来て下さる方がいらっしゃいますが、この曲の詞については過去記事で解説していますので、こちらを要ご参照。
→ The Police "Live!"★"Zenyatta Mondatta" (ゼニヤッタ・モンダッタ):1980年ポリスの中では一番、ある意味、キャッチーな楽曲が揃い、かなり「ビルボード受け」してしまった3作目。
"De Do Do Do, De Da Da Da"が特に有名ですが、私が好きなのは"Don't Stand So Close to Me"の方です。
PVではスティングはハエ叩きを振り回しながら、ぴょんぴょん跳びはねて歌いまくっており、とても
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で頑固オヤジ役を演じていた渋い男と、同一人物とは思えない風体。
PVはこちら → "Don't Stand So Close to Me"★"Ghost in the Machine" (ゴースト・イン・ザ・マシーン):1981年"Spirits in the Material World"や"Invisible Sun"など、社会的メッセージ性の強い曲も並び、ポリスの全アルバムの中ではおそらく一番、地味目な印象を与えるかもしれません。
が、マイナー好きな私にはかなり刺さるアルバムで、ポール・ウェラーでいえば、前作が“Stanly Road”的であるのに対して、本作は
"Wild Wood"な感じ。
サッカー選手のFWに喩えれば、前作がロナウドならば、本作はシェフチェンコ。
毎度、喩えがマニアック過ぎて誰にも伝わりません、はい。
本作はこんな方にオススメです:
1.Coldplayの2作目やU2の"The Joshua Tree"あたりが好きな人
2.スティングのソロ・アルバムでは"The Soul Cage"が実は一番好きな人
★“Synchronicity”(シンクロニシティー):1983年ポリスのオリジナルアルバムでは最終作にして、最高のセールスを記録した名盤中の名盤。
あまりにも有名な“Every Breath You Take”よりも意外とオススメな曲が"Wrapped Around Your Finger"と
"Synchronicity I"。特に後者は、聴いた途端に無免許の私でも思わずバイクにでも乗って疾走してしまいたくなるような、ロックにおける「スピードマスター」的な一曲。
どちらかというと普段は温厚な私ですが、たまにプチっとキレそうな瞬間にこの曲が頭の中で流れたりします。
イラストは
「ポリス インサイドアウト」の記事に続き、スティングをササっと描いてみました。
実は、現在所有している彼らのアルバムはベストだけ
なんですよね・・・。
しかもデビュー作とラスト作以外は未聴でして・・・。
年明け暇になる予定なので、まずはレンタルしてみようと思います!